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シシャモという言葉は、アイヌ語の『ススハム』語源で「柳の葉からできた魚」を意味します。
元来は北海道の太平洋沿岸にしか生息しない日本固有の名前ですが、乱獲と環境汚染の影響で資源量が激減し、現在シシャモとして市場に出回っているのはカラフトシシャモと呼ばれる輸入物が大半です。抱卵固体が子持ちシシャモとして高価で取引されます。 |
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■シシャモ |
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日本固有種で北海道東南部の太平洋沿岸地域に生息します。。 |
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体長は12〜18cm程度、体は細く脂鰭があります。体色は背側が暗黄色で、腹側が銀白色です。 |
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通常は沿岸を郡泳していますが、産卵のため11月初旬に遡上を行います。その際オスは婚姻色に変わり黒く変色します。 |
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遡上する川として、釧路川、十勝川、沙流川、鵡川などが有名です。 |
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■カラフトシシャモ |
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北太平洋と北大西洋の高緯度の海域に生息し、ノルウェー、アイスランド、カナダで多く漁獲されます。 |
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体長は12〜16cm程度(最大20cm)体は細長く脂鰭があります。体色は背側が濃緑色で、腹側が銀白色です。 |
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日本のシシャモと比較して口が大きく、鰭が非常に細かいことが特徴です。 |
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日本のシシャモと異なり、遡上はせず大群で沿岸域に押し寄せ砂底で産卵を行います。 |
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シシャモの栄養成分 |
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シシャモには歯や骨を丈夫にする栄養素であるカルシウムが豊富に含まれています。また、内臓にはカルシウムの吸収を助けるビタミンDも含まれています。カルシウムは成長期に必要と思われがちですが、一般的な成人でも1日に必要な摂取量は600rです。また、ビタミンA、B2、Eも豊富に含まれています。卵膜にはコラーゲンがたくさん含まれています。このコラーゲンの効果を発揮させるには、ビタミンEとビタミンCが必要となります。ししゃもには、ビタミンEが含まれていることから、大根おろし・レモンなどと一緒に食べることにより美白効果の作用があります。その他、魚に含まれるDHAには学習能力向上・ガン抑制・コレステロール低下・視覚改善など多様な機能があります。 |
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食品名 |
エネルギー |
水分 |
たんぱく質 |
脂質 |
炭水化物 |
灰分 |
(kcal) |
(g) |
(g) |
(g) |
(g) |
(g) |
カラフトシシャモ/焼き
(100g当たり) |
186 |
66.4 |
18.2 |
11.3 |
0.6 |
3.5 |
食品名 |
カルシウム |
ビタミンA |
ビタミンB2 |
ビタミンD |
ビタミンE |
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(mg) |
(μgRE) |
(mg) |
(μg) |
(mgα‐TE) |
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カラフトシシャモ/焼き
(100g当たり) |
380 |
90.0 |
0.37 |
2.0 |
2.1 |
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五訂 日本食品標準成分表より |
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